「論文・レポート」と「作文・感想文」の違いをまとめると次のようになります。
論文・レポート | 作文・感想文 | |
---|---|---|
求められるもの | 問いに対する答え | 個人の体験談 |
主張 | 普遍的な事実に基づく主張 | 個人的な体験に基づく主張 |
論理展開 | 序論、本論、結論 | 起承転結 |
内容 | 客観的な証拠と論理的な推論が必要 | 自分の感じたこと、思ったことを書けばよい |
論文・レポートとは、ある問いに対して論理的に答えを与える文章であるといえます。最終的には自分の考えを主張したいわけですが、その過程の部分では十分な証拠と理性的な推論が求められるのです。
一方で「作文・感想文」の場合は、テーマを設定する必要も無く、自分の思ったこと・感じたことを自由に書けばよいという点で論文・レポートとは大きく異なります。
論文やレポートでは議論の内容に普遍性が求められるのに対して、作文・感想文では個人の体験が重視される、ともいえましょう。
また論文やレポートの大きな特徴として「文章が『問い』と『答え』の対になっていなければならない」というものがあります。つまり、ある問題提起に始まって、議論を広げて、その解決・答えを示すという一連の流れがなければ論文・レポートとは言えないということになります。
この問題提起の部分を序論 さまざまな証拠や事実をあげて議論を展開する部分を本論 問題に対する解決・答えを示す部分を結論 と言ったりします。
作文、感想文であれば起承転結がよく言われますが、レポートでは序論、本論、結論の形式が一般的です。