小論文 に必要な価値的選択力

価値的選択力をつけるトレーニング

C.価値的選択力をその習得目標に着目して細分化すると5段階になります。

 

習得目標 1 読解と考察から素材入手
習得目標 2 入手素材を選択素材とする
習得目標 3 選択目的の自覚
習得目標 4 選択基準の獲得
習得目標 5 合目的的選択

 

○ 価値的選択力は課題のテーマを知識や観念に流されることなく、自分の生活の中から捉えることが出来るかどうかを表しています。

 

○ あなたの最終的な目標は現実に即した把握が出来ており、考察に生かせるレベルのテーマ把握ができるだけの経験を積むことです。今後は把握内容を足場として推論していく方法と分析のつながりを意識しながら学習を進めるとなお良いでしょう。

 

○ あなたはある程度この力が具わっていると自分で思いますか。もしも十分ではなく、考察の中で不安定さが感じるようであれば、より一層の努力を必要とします。現実的な把握は、客観的な分析同様、対象認識の正当性を獲得する上で欠かせないので、映像を思い浮かべて具体的に把握するようにしてください。

 

○ 自分の認識をコントロールしようという強い意思はあまり感じられない状態の人もいます。このコントロールこそが思考力であり、試されている能力ですから、テーマについてあなたの身近で具体的な場面を想定して理解するようにしてください。

 

○ テーマについての把握という意識自体が薄いようでは心配です。現実に根をおろすことで観念が意味を持つのですから、イメージや映像化するとかあなた自身の理解できる具体的場面にあてはめるという工夫が重要になります。

 

 

価値的選択力をつける秘訣 関連記事

読解力をつける秘訣
読解力をつける秘訣を紹介します。課題資料を正確に読み取り、それを生かすために必要な事柄の経験をどの程度積み重ねているかを表しています。
客観的分析力をつける秘訣
客観的分析力をつける秘訣を紹介します。課題資料のテーマや設問で課せられているテーマ、自分が考えようとしているテーマについて感情や思い込みに流されること無く客観的に理解しようという態度や技術がどの程度経験されているかを表しています。
現実把握力をつける秘訣
現実把握力をつける秘訣を紹介します。課題のテーマを知識や観念に流されることなく、自分の生活の中から捉えることが出来るかどうかを表しています。
価値的選択力をつける秘訣
価値的選択力をつける秘訣を紹介します。対象を分析する際に、多くの選択肢からより価値のある選択肢を選んで論理の道を見つけ出そうとしているかどうかという態度やその経験の度合いを表しています。
論理構成力をつける秘訣
論理構成力をつける秘訣を紹介します。ある主張や説明をすることを前提として、筋道を立てて分かりやすく展開する経験をどの程度積んでいると思われるかを表したものです。
表現力をつける秘訣
表現力をつける秘訣を紹介します。小論文に必要な表現力とは考えた結果を分かりやすく伝える文章表現力がどの程度備わっているかを表したものです。