小論文の書き方と通信添削

小論文へのアプローチ

その点、私は恵まれていて、フォスターの林克哉先生と定期的にお会いでき、実際の講義も拝聴させていただきながら研修をすることができました。

 

最初のうちは半信半疑で、自分にもできるのか、という不安ばかり先に立っていましたが、実際に論文を読んだり、生徒さんとお話をさせていただいたり、林先生ほか多くの方々から励ましの言葉をいただいたりするなかで、自分自身も少しずつ成長していくことができたのだろうと感じています。

 

先日、林先生の『小論文へのアプローチ』といった内容の、大学受験を控えた高校生向けの講義を拝聴しました。研修の際、一番初めに聞いた内容です。

 

改めて聞きなおす講義の内容は、論理的な方法で「考える」ことと「書く」ことの手段についてわかりやすく説明されたもので、入試小論文といった枠の中におさまらず、志望理由書や自己推薦書、ひいては就職した後でも報告書やプレゼンの資料、学術論文など、あらゆる文章を書くための基礎となるものであり、その素晴らしさを再確認することができました。

 

林先生とこのメソッドに出会えたことは、私の人生の中でも大変価値のある、重要なことだったと感じています。以前の私は、文章を書くことや、ましてや人の文章について指導や評価をすることなど考えてもみませんでした。いま私がこういった文章を書かせていただけるようになり、また、できるのではないかと思えるようになったのも、まさに林先生のメソッドがあったからです。

 

このメソッドは、文章を書くというためだけでなく、自分の生き方を考えるためにも大変有効なものです。なにしろ、「考える」ための方法がわかりやすく説明されているのですから。ご自分でも、ぜひ一度、体験して見られてはいかがでしょうか?

 

著者 ひねもす

 

 

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