小論文の基本

新しい情報と基本の確認

講師の個性が講義に現れることは、必ずしもいけないことだとは思いませんが、指導の内容にブレが生じるのは好ましくありません。

 

特に添削作業は常に自宅での孤独な作業になるので、他の先生方とお話をする機会はほとんどなく、知らず知らずの間にそのブレも大きくなってくるでしょう。研修とまではいかなくても、実際に会って誰かと意見を交換することはとても大切なことだと感じています。

 

拝聴した講義は、自分自身の知識を再確認するためにとても有意義なものであり、今後自分がどのように指導していかなければならないか考えさせられました。

 

常に新しい情報を入手し、また原点に立ち返って基本を確認することは、どのような職業に就くにしても、とても大切なことだと思います。

 

それは、業務内容を充実させるためだけではなく、自分自身のおかれている立場を再認識することで、協力してくれる家族や支えてくれる人たちに感謝する気持ちを思い出させてくれます。これこそが、人として価値のある生き方をするということにつながっていくのではないでしょうか。

 

著者 ひねもす

 

 

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自身の知識を再確認
普段、ひとりで小論文の添削をしたり講義をしたりすると、だんだんと自分の考えが指導の中に強く反映してくることがあると感じます。
論述の2つの作業
添削の作業をしているとたくさんの論文に出会います。その中で、一見すると稚拙な文章に見えるものでも、よく読んでみると立論の背景や課題に対する考え方の方向性が、あたえられたテーマに沿って深く吟味されていて驚かされることがあります。
指導者の喜び
多くの文章を読んで「申し分ない」と感じられる文章にはなかなか出会うことはありません.しかし、逆に考えれば「○○の点について、今後は××といったことに注意していけば」とアドバイスできることは、その文章を書いた人が一段階成長できるチャンスであり、今後の成長が十分期待できるということです.
小論文指導の難しさ
小論文を指導するということはとても難しいことです。自分では理解でき、作業ができたとしても、それを相手に伝えて理解を得ることはまた別物です。論文の指導に関わらず、多くの講師の方々が直面する課題といえるのではないでしょうか。
人と人とのコミュニケーション
たとえば、論文を読んで、ある程度の論理的な説明ができている場合であれば、考え方の方向性や、より伝わりやすい表現にするために注意する点を指摘して改善方法を示すことで理解が得られる場合が多くなります。
指導のスタンス
 先日、パソコン教室でシニア向けの指導をされている先生に、指導について注意するべき点についてお話を伺う機会がありました。
負うた子に教えられて浅瀬を渡る
子供は小さいころ「○○しようね」とか「××は、いけないことよ」などと言うと素直に聞いてくれます.それがいつのころからか「イヤ!」と反発したり「△△って、なに?」と尋ねます.自分でいざ説明しようとすると言葉につまるものです.