覚えることにプラスして
当然数学にも公式や定石の解法といった詰め込む必要のある暗記項目はありますが、学習の多くの部分を占めるわけではありません。
実際に覚えた公式の活用法をマスターすることつまり出題されたテーマのいかなる場面で使えば最適であるか道具(公式・解法)の選択が必要になります。
ただ覚えるだけは数学の問題は正解しません。
数学勉強法の3ステップ
数学の勉強の基本は、『計算をすること』です。公式を暗記してもそれをまず問題に活用しなくては理解が出来たことにはなりません。
多くの問題を解くことをサボっては数学が出来るようにはなりません。演習を積み重ねることは非常に大切です。
実際、この段階の勉強は筋トレに似て味気ない勉強でがやるしかないと心を決めて取り組む必要があります。
次に公式が理解できそれを活用できるようになった段階では、問題の解き方即ち定石の解法をマスターしましょう。
入試には制限時間が設定させています。数学においてもその制限時間は大変タイトなものになっています。のんびりと問題に取り組んでいる時間はありません。
問題に対する解法は一通りではありません。その中には最短の解法があり、これをマスターすることが次のテーマになります。
定石の解法がマスターできると数学の力がついたことが実感できることでしょう。
その次の段階が頻出テーマの経験値を上げることです。
あなたより教師のほうが問題を解けるのはなぜでしょうか。教師のほうが理解が良いのではないのです。あなたと教師の差は経験値の差だけなのです。
頻出問題に対する経験値はこれを重ねる時間を必要とします。焦ることなく一歩一歩進む努力は欠かせません。
問題を読み込み問題のテーマを把握することが大切です。実は数学の問題はある程度パターン化されていることに気付きます。
実は出題されるテーマの種類は無限にあるわけではないのです。過去問を勉強する理由はここにあるわけです。
『頻出問題』とでも言うべき、頻出のテーマがあり、その問題を確実に解けるようにしておくことが大切です。
その頻出問題を確実にマスターしておけば、試験で問われるのは、その頻出問題をベースにしたちょっと数字を変えたり、使う公式をひねった問題や、頻出問題をいくつか組み合わせて作った問題ばかりなので、試験でも高得点を狙うことが出来るようになります。
解説を読み解く努力を忘れない
テキストで勉強する際、分からない問題に出会ったら解答を読み込むことが大切です。
解けるまで時間をかけて粘る必要はありません。あなたが勉強しなければならない教科は数学だけではないはずです。
解けない問題には解説と解答を参考にしましょう。
しかり、一つだけ注意が必要です。解答を赤書きで丸写しして終了した気になってはいけません。
解答を読む理由は「出来ない問題を次には出来るようにする」ためなのです。
解答を読んで丸をつける・直しを赤書きするだけでは知識を脳に刷り込むことになっていないことに気づきましょう。
大切なのは、頻出問題を数多く解き、あなたの中に解法パターンの引き出しの数を増やしましょう。
頻出問題は、確実に解けるようになるのが目標です。
この段階での勉強のスピードを上げる方法は解法が思いて解けると実感できる問題は再度解ききらないことです。
同じテーマの頻出問題を何度も説く必要なありません。問題をしっかりと読み、筋道を立てることができ、
公式を当てはめるかが理解できたら、その問題は、もう解けたといってもいいでしょう。
経験値を上げることは様々なテーマの出題に出会うことです。未知のテーマや未経験の問題に積極的にチャレンジすることでさらなる数学の学力がアップすることでしょう。
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