個性と社会全体の関わりを考える
「個性」を突き詰めて考えると、「何も突出してできるものがない」ことを「バランスが取れている」と見ることもできるのです。これも個性の一つのあり方だと言えると思います。
このようにして、個性をさまざまな面から見ることで、個性の本質を追求してみると良いと思います。そのうえで、個性と社会全体との関わりを考えていきましょう。
自らの個性を主張する者は、自分自身に厳しさをもたなければなりません。そうしなければ個性がたんなる楽をするいいわけになってしまうからです。
人間は社会を離れて生きていくことはできません。どんな人間でも必ず社会に属して生きているのです。一人の人間の存在は有形無形に他人に影響を与えます。自分の存在が人にどんな影響を与えるのか、広く属している組織、社会にどんな影響を与えているのか。また、反対に与えたいのか。
そういう影響を考えたうえで、それを、責任を持ってうけ止める覚悟が必要です。自分の個性とは何か? それが全体にどのような良い影響を与えられるのか? たんなる興味や直感的な感覚で終わるのではなく、失敗や挫折を乗り越えた厳しい自己分析によって獲得された個性をつかみ、納得できる成長の方向性を見つけた人。
またそれを周りが認めてくれる。そういう存在になったときその人は「オンリーワン」の存在なのだと思います。
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