読み手の存在を意識したアウトライン作り
とても難しいものと感じられるかもしれませんが、見つけた問題点を深く考察した小論文は結果的に読み手を説得する内容になりますし、共感を得やすいものです。そしてそのような小論文を書くための基礎となるものがメモとアウトラインなのです。メモをとりながら問題点を探し、解決策を考え、さらに次の疑問点に出会い・・といったことを繰り返して考察を深めていってください。
あなたの書いたメモの中でいろいろな疑問点についてあなたが考えた結果、小論文を書こうとするとメモの中には不必要なものが含まれているかもしれません。それは考察を深めていく過程で十分ありうることでしょう。しかし、小論文にはメモの全てを盛り込むことはありません。ですから読み手の存在を意識したアウトライン作りが必要なのです。
あなたがメモのなかで考察を深めた結果がその結論であり、そのことが小論文中に反映されていれば、その意見は正当性があり読み手にとっても十分な説得力を持つのです。しかし、小論文中の論理の展開からなぜこの結論が導き出されたのか、読み手にとってはもう少し説明が欲しいと思わせるものが存在知る場合も在ります。そんなときはあんた自身ももう少し考察を深めたることを考えてください。
身近な具体的なことに考察の切り口を見つけることも試してみてください。あなたのメモや小論文中に真摯な姿勢が感じられ、また問題点をいくつかの方向から見ようという柔軟性を持つことも必要になります。自分が疑問に思ったことについて、納得のいく答えが見つかるまで徹底的に自問自答を繰り返してみてください。より説得力を持つ小論文を仕上げることが出来るはずです。
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