言葉の持つ性質は
言葉が使用される個々の場面をいろいろと思い浮かべてみると、言葉がいかに人々の生活に密着したものであるかということに気づかされるのではないでしょうか。このように人々の生活と切り離して考えることのできない言葉は、その時代ごとに様変わりする人々の生活様式やものの考え方などを色濃く反映して、常に変遷していく性質を備えています.
「言葉」というものについて、あらためて認識してみましょう。なぜ言葉は用いられるのか? 何のために言葉を我々はつかうのか? このような根源的な問いを我々はしばしば忘れがちです。しかし、言葉が自由奔放に変化することをなかなか世間が許さないのにはそれなりの理由がありそうです。
一般的に私達は自分の考えを表現するため、そして一定の相手に伝えるために「言葉」を用います。言葉はそもそも「媒体」(media)として人間社会の中で主な役割を果たしてきました。異文化の人間同士がコミュニケーションを取るときは、それぞれ共通となりうる「言葉」を選択し、その媒体を通じて意思疎通をはかります。一定の相手が設定されているときは、両者がその媒体となる「ことば」についてある程度共通の理解があることが必要となるでしょう。
この視点で考えると「言葉」は「独自」すぎることには問題が出てきそうですね。一方、前者の「表現」する際にも基本的には表現者とそれを受け取る側で共通の理解が必要となります。
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