小論文が好印象を与える条件

小論文の海から浮かび上がる

 文字にはその人の性格なども含めた内面が現れるといわれます。大きな字を書く人はおおらかな性格とか小さいと神経が細やかなどといった、文字による性格判断もありますよね。

 

 小論文や提出文書で相手に好印象を与える文字の条件は、字が上手か下手かではなく"丁寧に書くこと"だと思います。読む人に理解してもらうために心をくだくことともいえるでしょうか。

 

 提出文書において、丁寧にとは

 

@字の大きさがととのっていること

 

Aマスからはみだしていないこと

 

B楷書で読みやすく書くこと

 

 以上があげられるでしょう。そのほかに表記のルールが守られているということもありますが、これは知っていれば出来ることです。

 

 入試小論文などで制限時間がある場合、最後の10分でかきなぐる、という方もいらっしゃるでしょう。いけないとは言いません。この10分のなかで丁寧に書いてください。本番まで時間があれば、丁寧に書くには何分かかるかを事前にシュミレーションしておいて時間配分を考えることもできますね。

 

 これは、提出文書においての必須条件ではありません。これをしなければ失格というわけではないのです。読み手は一見して印象のよいものは最後まで気になるものだ、というのも私の個人的な意見です。

 

小論文の海の中から少しだけ浮かび上がるための、ちょっとしたアドバイスと考えてください。

 

著者 ひねもす

 

 

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