小論文とは情報の文章化

論文を書く必須の条件は二つ

整理してみると、論文を書くのに必要なことは

 

@何を(相手にとって何が価値ある情報なのか)どう書くかを決める。

 

A整理してわかりやすい文章にする=文章化する

 

以上の2点です。小論文の苦手な方でも、この2つをマスターすれば自由に文章が書けるようになるでしょう。あなたは、入試小論文の問題作成者の心も大好きな相手の心もガッチリつかめるというわけです。

 

最初に書かせていただいたとおり、この内容は入試小論文で高い合格率を誇るFoster Ltd.のメソッドに基づくものです。ここにご紹介いたしましたのは、ほんの導入部分ですが、実際に経験してみると、その内容は本当に奥の深いものです。

 

あなたにもこの内容をご自分のものとされて、論文作成の目的だけでなく、広くご自身の生活の中に、ひいては人生を見つめなおす機会にご参考にしていただきたいと考えております。

 

私自身の世界観を変えてくださった林克哉先生に敬意を表し、お許しをいただいてご紹介させていただきました。

 

次回からは、実際に私が携わった小論文の添削や授業の中で経験した内容を書いていきたいと思います。

 

著者 ひねもす

 

 

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価値ある情報を伝える
小論文は価値ある情報を他人に伝えることにその役割があります。特に入試小論文において価値ある情報を伝える相手は当然出題者です。
分析作業はメモ書き
小論文を書く際に必要な作業は分析作業です。分析作業を効率よく行うコツはメモを取ることなのです。
情報の文章化
小論文を論述するとは簡単に言えば、価値ある有益な情報を発見し、それを文章化する作業です。
コミュニケーション能力
小論文を書くことはそれを読む相手がいるということは当然なのですが、それを意識していない論述に出会う場合があります。小論文を作成することは他者とのコミュニケーションを図ることです。
あなたの意見
小論文に論述する内容はあなたの意見や主張です。あなたの考えは、他の人といつも同じではないはず。小論文もその中身は論じる人によりその内容は異なるものです。
文字を書く注意点
パソコンのキーボード入力が普及した現在でも入試小論文は手書きで仕上げます。あなたの書き綴る文字は読み手にとって読みやすい文字でしょうか。
好印象を与える条件
小論文や志望理由書などあなたが書き綴った文章を読み手に好印象を持ってもらうための秘訣は簡単なことです。
Because(ビコーズ)
小論文は価値のある情報を他者に伝えるための文章です。伝えるためには相手が分かりやすく理解しやすい手段を考える必要があります。ではどうすれば、分かりやすく情報を伝えることが可能になるのでしょうか。
文章のTPO
自分の意見を述べるときに、受けとる相手がどんな意見を持っているかということにまで考えが及ばないことが多くあります。
推薦入試の現状
最近ますます人気の度合いが高まっているのが推薦入試とAO入試です。その対策で欠かせないのが志望理由書と小論文です。
AO入試の現状
最近ますます人気の度合いが高まっているのが推薦入試とAO入試です。その対策で欠かせないのが志望理由書と小論文です。
小論文の添削
小論文の添削の作業をしていると、さまざまな答案に出会います。みなさんテーマについてそれぞれ意見を持って、まさに知恵を絞って書かれたものばかりです。消しゴムのあとも生々しく残ったものもあり、伝えようとする努力のあとが伺えます。
小論文に正解がある?
小論文の講師をはじめて間もないころ模擬回答のようなものがあったほうがいいのではないかという思いから、毎回生徒さんと同じ立場で課題に対しての論文を書いてから授業に臨んでいました。しばらくそのスタイルを続けていたのですが、これがあまり意味のないことではないか思うようになったのです。
知識の引き出し
論文の指導をしていると、学生から思わぬ質問を受けることがあります。課題へのアプローチの仕方や論述の組立てかたなど、論文の書き方だけでなく、課題文やその背景にある問題についての質問を受けることも少なくありません。
語彙のまちがい
小論文や提出文書を書くときに注意したいことに語彙のまちがいがあります。たとえば特に高校生などに多くみられる会話表現を使用していることにおいては、何が会話表現なのかがわかっていないことが多いのではないでしょうか。
言葉や表現の変化
「全然」という言葉は、「全然〜ない」のように、否定の言葉で受けるものですが、「全然大丈夫です」などと使われるようになってきています。これは会話表現で使われている言葉が、一般的な言葉として徐々に市民権を得てきていると考えてもよいでしょう。
制限時間
問題についやす時間が制限時間に比べて短いと感じるときがあります。時間が短いと感じるのはそれだけよく考えようと真摯に取り組んでいるのです。
言葉とは
言葉はどんな場面で、どのような使われ方をしているでしょうか。言葉は伝達の手段としてだけではなく、物事を考えたり、人とコミュニケーションをとったりするときにも使われます。