文章読解型の対策

小論文の評価基準

@ 設問の要求に「どの程度『正しく』応じているか」
A 設問の要求に応じ考察が「どの程度『正しく』『深く』進められているか」
B 設問の要求に応じて考察した結果、発見したことを「『どこに向けて』発展させているか」

 

 記述力がついてきた人の陥りがちなパターンのひとつに記述した文章は小論文というよりもコラム(社会の出来事に対して書く簡単な評論文のこと)に近くなってしまう状況があります。記述力がつき、勢いで書けるようになったときに陥りがちな失敗です。

 

 課題文の追従的な小論文に陥らないように、独自の視点を持とうとする姿勢は評価されます。課題文の内容をふまえ、さらに発展させるように心がけることが大切です。筆者の考察内容を無視した「違った視点」は、設問に答えたことになりません。そうならないためには、分析メモ、アウトラインの記述という分析作業を怠らないでください。試験本番でも、必ずメモ用紙に課題のテーマについて書き出すことから始めましょう。そして問題点を探し出し、それに対する有効的な「自問自答」を行ないましょう。そうすれば、論点が大きく外れることなく、あなたの持ち味を十分生かした論述になると思います。

 

 どんなにむずかしい課題のテーマでも、論理的思考が身についていると、自分自身の中から正当性を持った主張が導き出されてくるものです。そのためには分析メモやアウトラインを記述することでの分析作業がとても重要になってきますね。

 

 

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