簡潔な表現と要点を押さえる
少ない字数の範囲で説得力あるあなたの意見を述べるには、極力簡潔な文章表現を心がける中にも、要点だけはきちんと押さえておく必要があります。それゆえ、分析メモもより完成されたものとして仕上げておかねばならないでしょう。
たとえば、完成された論述は2段落から構成されているのに、分析メモを書いたアウトラインの方は3部構成になっていたります。論述の際に迷いを生じさせないためにも、アウトラインを完成させる前に、再度分析メモを入念に吟味しておくことが大切です。
アウトラインの骨組みがしっかりしていないと、論述途中で、字数制限のために重要な部分を割愛してしまうことにもなりかねません。それゆえ、この段階で過不足を感じたときには、さらに自問自答を重ね、修正すべき点をすべて解決しておくようにしましょう。その上で、十分納得するに足る自分の意見を根拠も示して述べることができるように、段落ごとのテーマを確認しながらアウトライン化するように努めましょう。
設計図としてのアウトラインがきちんと完成していれば、後は迷うことなく粗筋通りに文章化を試みることができるのではないかと思います。
このような方法で自問自答を続けていくことで、最初にあなたが思いついた答えを、さらに奥行きある内容にまで深めていくようにしましょう。そうすることで、最終的には、自他共に納得できる意見にまでたどり着くことが出来るようになるものです。アウトライン化は、この段階までの作業をすべて終了した後に取り掛かるようにしましょう。執筆についても練習の間は決してあせらず、まずは骨組みのしっかりしたアウトラインをきちんと完成させることに力を注ぎましょう。
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