小論文の書き方

知識をインプットしない

あなた自身の考え方が読み手にも伝わりやす記述を心がけましょう。

 

さらに、論述において、最終的な結論として説得力を持って自分の意見を述べるためには、分析メモ段階で、結論部分に至る内容をもう少し掘り下げておくのがよいと思います。

 

自分の意見をはっきりと述べることは、なかなか勇気の要ることではありますが、客観的な分析とそれに基づく考察の訓練を重ね、自信を持って自分の意見を述べることができるようにしていきましょう。

 

さらに、課題文の要約や資料文の主張を読み取る問題では、文章の難解さや見慣れない単語に振り回されないように、まず、筆者が何を問題にし、だからどうしたいと考えているのか、何について話をしているのかを整理してみましょう。

 

必ずしも「演繹法と帰納法」という表現で理解しなくてもかまいません。自分が理解するために読むのですから、自分の理解できる言葉に置き換え、自分が理解できる現実の事例にあてはめながら読むようにしましょう。

 

しかし、さらにやろうと意欲が出た機会に「演繹と帰納」また「分析と総合」といった哲学用語上の対概念についても、辞書や倫社の教科書で学習しておいてください。哲学者は一般に後者の思考態度を得意とするようですが、要はこの2つの考え方を調和させることが大事なのです。

 

近代以降の科学は、どちらかといえば前者の思考態度を主にして来ましたので、いまその限界や弊害がいろいろと取り沙汰されています。ですからこれからは後者のような思考をもっと取り入れる必要があるとされているようです。なお、初めのうちは知識をインプットしないのもコツです。

 

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