構成作業と字数制限
具体的には以下の点に注意をします。小論文の再構成の作業を行っていても字数オーバーした場合、たとえば、こんな弱点がないでしょうかチェックが大切です。
・具体例が長すぎて、自分の主張が十分に収められていない。
・何度も同じ主張が繰り返されているなど、内容にムダが多い。
・論述主題や論点が分散して一つに絞り切れていない。
・文章表現がまとまりがない、ダラダラしている。
「文章表現」や「原稿用紙の使い方」に原因がある場合、どこをどう直すのか、次のようなポイントをチェックする必要があります。
たとえば、「です・ます」調の文体で丁寧に書かれている場合、一般に間延びして、全体が長くなりがちです。
それが字数制限オーバーの原因となっているなら、「である」調で統一し、引き締まった文章表現を心がけることで改善が可能となります
しかし、さらに問題なのは、制限字数の半分も書けなかった場合です。
制限字数800字の条件では?00字以下だと、採点対象外(○点)となりますので注意が必要です。
最も重要な点は、なぜ書けないか、書けない根本原因を探ることが大切です。
もし、そうであれば、下のポイントに着目して、議論を掘り下げていきましょう。
*議論が抽象論一辺倒になっていないかどうか。
*論理に飛躍がないかどうか。
*議論が成立しない方向で書こうとしていないかどうか。
*自分の主観でしか書けていないのではないか。
*一般常識レペルの知識が不足していないかどうか。
こうした地味な取り組みを重ねることで、読み手にとって価値ある情報を伝えるという小論文本来の目的を達成することができ、それがすなわちあなたの合格へとつながります。
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