主張の作り方

トップダウンの手法の一例

そのためには主張を決めてみてる必要があります。課題文を読んでみて、まずは思い浮かんだ考えを書き出してみましょう。

 

「こうあって欲しい」「こうあるべきではないか」といった漠然としたものでもかまいません。そして、さらにその答えをいろんな角度から考えてみることです。そうすることによって、自分の考えを支える理由と根拠を探し出してみましょう。

 

では、トップダウンの手法を使っての一例を挙げましょう。たとえば課題文について「倫理面での問題がある」と主張したとします。

 

・ なぜ、倫理面で問題があってはいけないのか? (why)
・ 何が、倫理面での問題なのか? (what)

・ 誰が、問題の原因なのか? (who)
・ いつ、問題になってのか?          (when)

・ どこで、問題となるのか? (where)
・ どのようにすれば、解決可能か? (How)

 

このように考えると、「倫理面での問題がある」という主張はもう少し考察のしようがあるということがわかると思います。ここからもう少し主張を練ると論の組み立てようもあると思いますのであなたが考えてみてくさい。

 

 

 

 

言葉の意味ニュアンスを明確にする

先のいろんな角度からの検証(5W1H)から導き出される問題の1つに「そもそも倫理」とは何かという問題意識をあげることができます。どのような価値判断からそのような結論になるのか、その解釈は人によって違うのです。倫理という言葉を道徳と置き換えてもよいでしょう。人によって道徳観はことなるのです。

 

たとえば、ある人にとって歩きながらものを食べることは不作法なことであり、道徳的におかしなことであっても、他の人には道徳的に許容範囲であるという判断がくだされることもあります。

 

小論文でも、クローン技術は許容範囲だとする人もいれば、電気や車までも否定する人もいます。倫理あるいは道徳といった言葉は主観的なものであり、人によって解釈がことなるのです。

 

それでは、そのような言葉を使うべきではないのかというと、そうではありません。なにが主観的な言葉で客観的な言葉なのか、線引きは難しいのです。

 

そうではなくて主観的な言葉を使うのであれば、その言葉の意味ニュアンスを明確にするようにしましょう。定義づけするのも1つの方法ですし、具体的にするのも1つの方法です。

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